はちみつの栄養は、およそ80%の糖分とおよそ20%の水分によって、出来ていて、ビタミンとミネラル類などの栄養素を少し含んでいて、味は、植物によって色々で、効果や効能も色々あります。
目次
蜂蜜について
蜂蜜を知らない方は、いないと思いますが、念のため、説明すると、ミツバチが花の蜜を採り、巣の中で、貯えたもので、自然界で一番甘い蜜と言われています。
花蜜の成分のショ糖を、ミツバチのカラダの中で、唾液酵素により、ブドウ糖と果糖に分解したモノを巣に蓄えて、羽ばたきによって、水分を蒸発させて、糖度を濃縮させたモノです。
保存環境にもよるんですが、蜂蜜には、賞味期限がないとされます。
しかし、風味などは、落ちたりはしてしまいます。
蜂蜜に含まれる栄養について
はちみつは、およそ40%がブドウ糖、およそ50%が果糖から出来ており、その他にも、たくさん栄養素が入っています。
- 糖:グルコース、フルクトースなど
- 有機酸:グルコン酸
- アミノ酸:バリン、ロイシン、イソロイシン、アルギニン、リジン、アラニンなど
- セリン酵素:ジアスターゼ 、ホスファターゼ
- ビタミン:ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、ナイアシン
- ミネラル:ナトリウム、鉄、カルシウム、リン、カリウム、マグネシウムなど
- ポリフェノール:カフェ酸、フェルラ酸、ケンフェロール、クリシンなど
はちみつは、砂糖よりも低カロリーなんです。
100g当たり砂糖が384kcalに対して、はちみつは294kcalです。
はちみつの種類によっては、食後の血糖値が上がるのを抑制する効果もあります。
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蜂蜜のブドウ糖には、エネルギーとして、代謝されるのが早いんです。
ブドウ糖と果糖は、これ以上分解されないので、カラダに入っていくと、早く吸収されて、エネルギーに変えられます。
食後、およそ20分で、カラダに吸収されていくので、胃への負担も軽いです。
又、蜂蜜は、脳へのエネルギー供給にも効果があります。
カラダの部位によってエネルギーとなる栄養素は、違います。
心臓を動かす筋肉は、主に脂肪酸、骨を動かす骨格筋では、脂肪酸とブドウ糖が使われます。
脳のエネルギーになるのは、ブドウ糖だけです。
ブドウ糖は、果糖よりも、とても早くてカラダに取り込まれます。
蜂蜜の糖類は、早く吸収され、脳を助けて、効率よくエネルギーになってくれるのです。
強力な殺菌効果
はちみつは、強力な殺菌効果があります。
それは、はちみつに入っているグルコン酸に、殺菌消毒作用があるからです。
グルコン酸は、医療で、傷口の消毒に使用されているものです。
キズの治療
はちみつは、傷の治りを早めて、傷あとを残りに辛くさせる効果があります。
火傷に塗ると、水ぶくれになりにくくなります。
医療でも、火傷の治療など活用される場合があるようです。
疲労回復に効く
はちみつに入っている、ブドウ糖は、吸収が早いので、エネルギーへの変換も効率よく行われると言われます。
疲労した時に、早く体力を回復させる効果があります。
アスリートなどは、はちみつのレモン漬けで、練習中の疲労を回復させるのに、使っている人もいるようです。
それは、レモンを漬ける事によって、レモンに入っているクエン酸が乳酸により、酸性になった血液を弱アルカリ性にし、疲労回復の効果があると言われています。
口内炎を治す効果
口内炎を治療するには、口の中を清潔にする事が大事です。
はちみつには、殺菌効果がある為、口内炎に塗ると効果があると言われています。
はちみつが入った水で、うがいをするのもいいと思います。
口内炎の原因は、主にビタミンB1、ビタミンB2が不足があります。
はちみつはビタミンB1、ビタミンB2がたくさん入っているので、食べても口内炎の治すのに、効果があるでしょう。
喉の保湿効果
はちみつは、殺菌効果だけではなくて、保湿効果もあると言われています。
乾燥している時期などは、はちみつを水に薄めて、うがいをしたり、喉に、はちみつを付ける事、喉の殺菌と保湿に効果があります。
二日酔いの予防と解消
はちみつに入っている果糖は、肝臓内のアルコール分解を補助して、血液の中のアルコール濃度を下げる効果があります。
あと、はちみつに入っている、コリンやパントテン酸には、肝臓を強くする効果があると言われているので、二日酔いの防止や解消に効果があります。
便秘を改善する効果
便秘になると、カラダの中に、有害物質を溜めてしまうので、腸内環境が悪くなります。
はちみつは、整腸作用もあるので、日頃から、摂取して、腸内環境を整える事で、便秘の改善になります。
又、ビフィズス菌を増加させる効果があり、美肌効果もあると言われています。
動脈硬化を予防する
動脈硬化とは、血管の層が硬くなったりして、血流が悪くなった状態をいいます。
心臓や脳などの器官で、この事が起こると、心筋梗塞や脳血管障害になったりします。
この動脈硬化を防いでくれる効果がはちみつにはあるんです。
はちみつに、入っているコリンは、血管を広げて、血圧を下げる効果と、血管壁の悪玉コレステロールが残るのを防いでくれる効果があります。
あと、はちみつに入っているカリウムは、塩分を摂取し過ぎて、高くなったナトリウムのバランスを整えます。
ナトリウムを摂り過ぎたりすると、血液量が増加して、血圧が上がってしまうのです。
これを前もって、抑えてくれるのがカリウムなんです。
これが、塩分の摂り過ぎによる、高血圧の予防になります。
コリンとカリウムの効果で、はちみつは、動脈硬化を防いでくれます。
はちみつの選び方で気を付ける事
はちみつは、加熱してしまうと、ビタミンや酵素が壊れてしまったり、香りがなくなってしまう事があります。
しかし、たくさんの業者が加熱処理をしたハチミツを売っているのが現状です。
はちみつは、加熱処理をしなくても、とりわけ、衛生的に問題は、ありません。
一番、質がいいのが、「純粋はちみつ」なんです。
本物を見極めるのは、簡単とは言えないですが、以下の事を観察するようにして下さい。
透明度を見る
本物の純粋はちみつは、透明度が低いんです。
花粉などが入っていて、ぼんやりした感じがする為、透かして見る事が出来ません。
結晶を見る
純粋はちみつは、温度が下がると固くなったりします。
これは、砂糖が入っているからではなく、はちみつの性質なんです。
泡が立つ
瓶を逆さにすると、純粋はちみつは、いろいろな酵素が入っているので、細かな泡が立ちます。
手を加えなくても、瓶の中のはちみつが発酵を続けて、泡を吹く状態が継続します。
公正取引マーク
純粋はちみつのは、業者が「全国はちみつ公正取引委員会」の会員なら、公正取引マークがついています。
質のいいはちみつは、純粋はちみつ、非加熱はちみつ、生はちみつなどあるので、きちんと確認する事をオススメします。
スポンサーリンク乳幼児には、注意が必要
1歳未満の乳幼児に、はちみつを食べさせないように気を付けて下さい。
一般的に、はちみつは、ボツリヌス菌の芽胞がまれに、入っている事があり、厚生労働省では、1歳未満の乳児に、はちみつを食べさせないようにと注意喚起をしています。
ボツリヌス菌の芽胞は、空気中などにあり、酸性の大人の消化器官の中では、発芽しませんが、 消化器官の抵抗力が強くない乳幼児では発芽して、乳児ボツリヌス症になる危険があります。
はちみつのまとめ
今回は、はちみつについて書いていきました。
はちみつは、ミツバチの天然サプリメントと言っていいでしょう。
はちみつには、優れた効果があり、花によっても効果が異なります。
種類もが多いので、自分に合った、蜂蜜ががあるかと思うので、いろいろなハチミツを食べてみるのもいいでしょう。